2016年12月21日
「どうしてコスト削減をしようと思ったのですか?」
こう経営者の方に問いかけてみると、実に様々な答えが返ってきます。
これまで出会った経営者の皆様の回答を少しご紹介します。
- 利益率を改善したい
- 銀行から融資を受けるために必要
- ボーナスの原資にしたい
- 投資へ経営資源を集中したい
- 赤字を減らしたい
上記はその一例ですが、このような動機や目的がきっかけになる事が多いようです。
意外な回答も
そんな中、ある経営者からは『節税対策です』という回答が返ってきました。
コスト削減が成功して販管費が減れば、その分営業利益が増加します。
節税対策としては一見逆効果のように思えますが、その経営者はこう続けました。
『例えば、コスト削減で来期1年間の契約金額(調達金額)が下がったとしましょう。
その削減効果は来期から享受する事が出来ます。
コスト削減の成功報酬はコンサルティング費用として支払う事になりますが、
それは今期中に支払う事になるので、今期の利益は圧縮されます。
来期はコスト削減の成果が利益として出て来ますが、その分は設備投資に回すなり、
社員に還元するなり、それはまた考えます。』
コスト削減にはこのような考え方もあるのだと気付かされました。
コスト削減というと、品質の低下、安かろう悪かろうといった弊害が頭に浮かびます。
ですが、裏を返せばそこに注意さえすれば様々なメリットがあります。
皆様の会社でも、是非コスト削減を検討してみて下さい。