―――とある食品販売業A社には、自社製品のひとつであるおにぎりを小売店へ卸す営業チームがありました。
この営業部門の今年度の売上計画は1億円でしたので、1個100円のおにぎりを100万個販売する必要があります。
また、前年度の営業利益率は5%でしたので、1億円の売上に対して、500万円の営業利益が発生する計算です。
計画達成の為、営業チーム全員が奔走する毎日が始まります。
コスト削減の重要性
時を同じくしてA社の総務部では、オフィスや工場で10台使用しているコピー機関連のコスト削減に取組みました。
コスト削減は専門のコンサルティング会社にアウトソースしたので、発生した主な作業は使用中のコピー機のリース契約書や、コピー料金の請求情報を探す程度でした。
取組の結果、これまでリース料とコピー料金を合わせて年間1,500万円程かかっていたコストを500万円まで下げる事が出来ました。
コスト削減は、おにぎりの様にお米や海苔を仕入れて、工場で調理し、営業チームが販売してくる必要がありません。
年間500万円のコスト削減に成功したのであれば、そのまま販管費が500万円減少します。そして当然ですが営業利益が500万円増加します。
つまり総務部員1名の片手間で、おにぎり100万個を販売し、1億円を売上げたのと同じ利益が得られたのです。
この様に、コスト削減がP/Lに与える影響は大きく、営業利益率向上、企業価値向上への大きな近道です。
先述のA社を例に取れば、お米や海苔の仕入れ部門には専門知識を持ったバイヤーがいて、日々たゆまぬ仕入交渉を実施している事と思われます。
一方、コピー機や、電気、保険など、一般的に総務部などで担当しているような品目については、専門的な知識をお持ちの担当者がいる会社は少ないです。
また、ある程度専門知識をお持ちでも、特定の会社のみとのお付き合いになっているケースも多く、適正な購買価格で調達できているのか、
製品の進化や市況の変化などの情報がアップデートされているかどうかといわれると、自信のない方も多いでしょう。
特に電気料金や保険料などは、お米と違ってスーパーやデパートにも売っていませんし、海苔と違って目にも見えません。
その価格が適正なのかの検証は難しく、購買難易度の高い品目と言えます。
こういった、いわゆる間接材購買、総務購買といわれるような領域をアウトソースする事で、最低限のお手間で最大限の効果を生み出す事ができます。
ヒューマンプランニングでは、コスト削減とは言っても、ただ品質を下げるような安易な方法は取りません。
また、「カラーコピー禁止」「蛍光灯は常に半分消灯」 といったような、現場に負担を強いる様な方法も基本的には提案致しません。
弊社サービスは、無料でご提供可能なもの、成功報酬のみでご提供可能なものを中心としてご提供しておりますので、是非お気軽にお問合せ下さい。